毎日新橋で乗り換えをしているものの初めて行ってみました。
鉄道唱歌の「汽笛一声新橋を・・・」の新橋駅です。
日本が近代文明を取り入れ、国際社会の一員になろうとしていた初めの明治5年に開業した日本の鉄道の起点の地がいま資料館「旧新橋停車場跡」として見学できます。無料で。
石積みの重厚な建物は汐留近郊にもしっかりマッチしていますが、これはほぼ当時のデザインのようです。
国会図書館のデータにも「東京名所之内 新橋汐留蒸気車鉄道局停車館之真図」(明治12年)として登場しています。
中も往時を思わせるレトロな作りになっていますが、ガラス張りの床や外の一部から出土当時の基礎石積みが覗くことができます。
建物の反対側にはしっかりホームも復元されていますが、現代から比べるとやはり限られた人しか乗れない貴重な存在だったということが自然と感じられる高級感がにじみ出ています。
ケータイを始めとするデジタルガジェットはここ10年ほどで劇的に進化し、世の中がめまぐるしく変わっていますが、鉄道においてもたかだか150年の間に速度は数倍になり、路線規模は数百倍になり、世界を代表する鉄道技術を誇るようになった先人たちの努力に敬意を表するきっかけになりました。